NICSSとは

ごあいさつ

次世代ICカードシステム研究会(NICSS)
会長 大山 永昭

インターネットの普及により、通信が低コスト化されてきたものの、一方で、そのインターネットにより、多くの社会不安を招いてきています。 物事が電子のスピードで、どこにも出かけることなく用が足せるのは、便利だけれど、個人や会社はある程度のコストをかけて防御しないと、とんでもない災禍に見舞われることも他人事では無くなってきています。 行政も民間も個人でさえも、もはやこのインターネットの世界の流れを後戻りさせることはできなくなってきています。 政府は民間と協力して、まずはインターネットなどの通信インフラの普及展開を掲げ、その目標を、ほぼ達成してきました。 民間企業は、この通信インフラに多くの付加価値をつけ、競争して、もはやこれが無くしては競争に勝てなくなりました。 行政も、eJapan兇よび電子政府ということで、様々な施策を打ってきています。

次世代ICカードシステム研究会(NICSS)は、このような状況の中で、ICカードに着目して、国民の権利を保護する仕組みを研究することを目標に平成9年12月に任意団体として設立してまいりました。 そのための国民の権利を守るカードとして、平成16年から自治体が住民に配布する住民基本台帳カードを後方から推進することを中心に据えて活動を展開してきました。 とはいっても、このICカードが国民全体に十分に行き渡り、個人の権利を守るための様々なシーンに活用できるような段階には、まだ達していません。 これは、カードを1人1人が所有することだけで、上で述べたような多くの問題が解決できることが約束されたものでないことを示しており、更なる研究が必要であると考えています。

ICカードは、現在、テクノロジーが進歩して、今やPCの域にまで達しようとしています。 これは、広く言えば、デジタル技術の進歩といえます。しかし、次世代ICカード研究会が目標としているICカードは、いわゆるPCではありません。 むしろ、偽造・変造・改ざんができないインターネット上の電子身分証明証のようなものを基本としています。 つまり、個人の権利を守るためには、唯一しか存在しないICカードが個人の所有物であって、このICカードが個人に成り代わって、インターネット上の個人の認識、情報の暗号化などを行うことが重要だと考えています。

ICカードはインターネット上などで、主として個人を特定し、権利をまもるためのツールとして利用することは、今後もどんどん普及拡大してゆくでしょう。 一方で、いろいろな物、機器にICチップをつけることも、最近では普及拡大し始めています。これは、主に、物や機器を特定して、その属性を調べることによって、物流の効率化や物や機器の安全性確保などを目的としています。 いわゆるIDタグがこの方向で急進展しています。次世代ICカード研究会では平成14年度から物や機器に装着するICチップの研究を開始してきました。 この場合のICチップは通常のタグと違って、アクティブな素子として、機器内に装着し、インターネットなどと接続された機器や人との間で、物や機器を認識したり、やりとりする電子情報の暗号化などを行えるようにしたものです。 次世代ICカード研究会では、これをセキュアICチップと称しています。

これらの取り組みを、個人情報の漏洩や国民を監視するものと捉えられる向きがあるかもしれませんが、インターネットがインフラとして位置付けられてゆくためには、個人情報の保護は当然として、 なお、ICチップで個人の権利を守る唯一のツールだと認識を持つべきだと考えています。

このホームページが多くの人、企業、団体の方々にとって、有益な情報源となることを目指します。 関係各位のさらなるご理解とご支援を心より申し上げます。